砂糖の害

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 漢方では、喘息の発作を鎮めるのに、麻黄という薬草を用いる。
 麻黄の中に含まれているエフェドリンに、鎮咳作用があるからである。
 現代医学では、このエフェドリンを純粋な結晶として取り出して、喘息薬としている。
 しかし、この2つの作用は全く異なる。
 麻黄は、発作をおだやかに鎮めてくれる。しかし、結晶として抽出したエフェドリンは、発作をすばやく抑えてくれるかわりに、くり返して用いると強い副作用によって体のあちこちに異和が起こってくる。
 物を全体としてみるのと、部分的に見るのではこうも結果が異なるのである。

 砂糖も同じことがいえる。
 黒砂糖のうちは、その中にビタミンやミネラルを豊富に含んでおり、少量を用いれば栄養となるものを、精製して純度を高くしていくと、もはや食品といえない“薬品”となってくる。
 それが身体に毒となって数々の副作用をもたらす。
 そして、人間の生命は加速度的に蝕まれていくのである。
 虫歯・近眼・ノイローゼ・胃弱・アレルギー体質などは、砂糖の過食で身体からカルシウムが奪い去られた結果であり、動脈硬化・高血圧・癌・糖尿病などが白砂糖の多食でおこることは医者も認めている。
 「砂糖消費量が文化のバロメーターである。」いうのは過去の遺物となった。

 砂糖の害の最も根本となるのは、細胞そのものに害を及ぼすことである。
 したがって、砂糖の害は身体の一点にとどまることなく、全身に波及する。
 個々の臓器・器官について害が指摘されているが、障害は同時に全身的に起こっているのである。
 白砂糖食の動物では子宮の小さい、筋層が薄くて発育の悪い、いわゆる小児性子宮で妊娠率が低い。妊娠しても悪阻がひどく経過が不良である。そして子宮の発育が悪いから収縮力が弱く、胎盤の形成や分娩がおそくなり、卵巣ホルモンの分泌が低下して、早産・流産の原因となる。

 この砂糖の害に対しカルシウムは、全く反対の作用がある。
 青菜やカルシウムを与えた動物群は健康で丈夫な普通以上の身体をもち、健全な子を生んでいるのである。
 
 砂糖の害を少なくしてくれるのは、アルカリ、ビタミン食といっても過言ではない。
 
 しかし、それよりもまず甘いものを口にしないことである。
 その上で、カルシウム豊富食を取れば、まさに鬼に金棒といえよう。
 (「白砂糖の害は恐ろしい」 甲田光雄著 (有)人間医学社)
 この本は、昭和47年5月1日に初版され、平成16年6月30日で第17版となっています。
 読んでいきますと、本当に怖くなるような内容が書かれています。
 
 甘いものに目がなくて!
 甘いものは別腹、いくらでも食べられる!
 このような人は、私たちの周りに沢山います。

 この本を記載されているように、「砂糖消費量は文化のバロメーター」であることは理解できます。しかし、その反面、「亡国に向かって突き進みはじめたバロメーター」とも言えるのではないかと思うようになりました。

 気軽に読める本ではありませんが、是非一読をお勧めします。
(小林 登)