自然の不思議

連日、30度を超す猛暑。
本格的な夏の到来です。
それにしても、今年の夏は暑いと思います。
“夏は暑く、冬は寒い”
このほうが経済効果は高いと言われています。
夏には、夏の物が大量に売れ、冬には冬の物が大量に売れるからです。
暑い夏は、果物や野菜にも大きな影響を与えてくれます。
特に、暑い夏は甘いスイカを作ってくれるような気がします。
私が小さい頃、私の実家では、スイカを栽培し生計を立てていました。
そのため、形の悪いスイカや小さいスイカは、いくらでも食べることができました。
スイカの食べすぎで、お医者さんのお世話になったこともあります。
小さい頃の私は、スイカを種ごと食べていました。
いちいち、種を拾い出して食べるのが面倒だったからです。
「種ごと食べると、お腹の中にスイカが生えてくるよ。」とよく脅かされました。
でも、お腹の中にスイカが生えることはありませんでした。
食べた種は、食べたそのままの形でウンチの中に含まれ、すべて外に排出されていました。
その種が、土の中で芽を出し、新しい生命が誕生してきます。
私は最近、秋刀魚クラスの大きさの魚の骨やえびの尻尾などは、極力食べるようにしています。
多少硬いと思われる魚の骨やえびの尻尾などは、食べても胃や腸で分解・吸収されて、栄養となり、そのままの形で外に出ることはありません。
しかし、スイカの種は、強烈な胃酸にも負けず、そのままの形で排出されてしまいます。
人間の身体とスイカの種との間で契約があるかのようです。
これは、人間だけでなく他の動物でも同じことがいえます。
鳥の糞が、新しい植物を運んでくることは、多く見られます。
自然界では、ごく自然のことなのかもしれません。
スイカやかぼちゃの種を、食料としている国があり、海外旅行のお土産としていただくことがあります。
そのとき食べた種は、胃や腸で分解吸収されて、そのままの形で外に排出されることはありません。
多分、種の周りを覆っている部分に、胃や腸で分解されないような仕組・細工があるのだと思います。
スイカがある特定の場所だけに生えているのだとしたら、スイカの生成・発展は多く望めません。
いろんな場所に生えてこそスイカの繁栄があるのです。
スイカは、あの甘さを提供し、食べてもらうことにより種を運んでもらい、いろんな場所にスイカが生えるようなシステムを開発しているのです。
一体、スイカのどこにこのような知恵があるのだろうかと思ってしまいます。
それにしても、自然界はギブ&テイクで成り立っている世界なのだと、つくづく感心してしまいます。
(小林 登)














